Startmac #9
今回思いがけずStartmacモニターの機会を与えて戴き、約10年ぶりにMac Userになったことになる。懐かしさが先に立つせいか、差異よりも、一貫した、変わらぬ開発思想のようなものに着目することが多かった。勿論、マルチメディアコンテンツ作成のためのアプリケーションの進歩はすごいと思うが、これはCPU Power、メモリ、ディスク容量、そしてネットワーク帯域幅が増したことによる恩恵が大きく、Macの目指していた方向性のようなものは、以前と変わっていないように思う。
たぶん基本的な最大の変更はOS(とCPU...)だろう。当時のOSはSystem7.5。日本語版は漢字トーク7.5(これってOSの名前っぽくない)というものだった。ResEditなどというツールを使って多少の操作はできたけれども、何というかBlack Boxで、Inside Macintoshとかいう本を買ってみたけれども挫折。よくわからなかった。しかし今はunix、Free BSDベースのdarwinである。これは結構うれしい。
psやtopで何がどう動いているかわかるし、suでrootにもなれる(defaultではrootになれないようになっているのでNetinfoマネージャでroot userを有効にする必要がある)。「だから?」と言われると困るのだが、これで、何があってもこわくない気がする。昔は為す術もなく、突然freezeしたり、sadmacにお目にかかったりしたものだ。あと、Apple Developer Connectionにsign inすると(無料!)、開発ツールをダウンロードできる。GCC(GNU Complier Collection)を入手し、たちまち全く申し分の無い開発環境ができた。Macで、ちょっとしたプログラムを作って動かせるなんてうれしい。起動も早くさくさく動く。仕事用のマシンも、Macの方がいいような気がしてくる。
コメント