・Simple, Scalable
ネットワーク機器設計、アーキテクチャ設計における"金科玉条"(*)。
しかし、あまりにも至上命令的であるため、最近では、何らかの技術的提案に対する否定応答に転用されている。
「かくかくしかじか.......というのはどうでしょう?」
- 「それはスケールしないのでは。」
- 「それは複雑すぎる。」
何を以ってScalableか、何を以ってSimpleか、という前提がきちんと定義されていない限り、多くの場合、単なる否定応答 ... 「良くないと思う」、「好きではない」、「やりたくない」、の婉曲表現と考えてよい。
(*) 脚注:もともとこれらは、分散コンピューティング分野における"金科玉条"であった。分散システムは本来スケーラビリティを上げる筈であるが、思わぬところでデッドロックを起こしたり、思わぬボトルネックが出現したりする。そのため、振る舞いが線形でなく、例えばユーザ数がある値を超えると、途端に機能しなくなる、ということがよくある。また、不確定要素が多い中でscalabilityを担保するためには、simpleであることは至上命題だ。迷ったときは、オッカムのかみそり、である。このため、simple、scalableというのは、他の、flexibilityやmanageability、operabilityといった要素を遥かに凌駕する、重要命題となった。)
・Off-the-shelf technology
「既存技術」の意。新たな技術開発をするのではなく、なるべく既にあるものを有効活用しよう、の意で使われる。COT(Commercial Off-the-shelf Technology)などという略語もある。「一般市販品」のような感じかな。"Do not reivent"に通じる、きわめてpracticalな考え方であるが、この言葉はむしろInnovationを旨とする研究論文や、学術誌のような、堅い文脈で使われることが多いのが、逆説的で面白い。
・End-to-End
顧客にシステムを提案するとき、自社製品で全てを賄おう、という時に使う言葉。
・Best of breed
顧客にシステムを提案するとき、自社製品では全てを賄えない時に使う言葉。
・NGN
IPなのに高信頼、かつ安全性の高いインフラ。
NGN: Aiming FR/ATM-like packet swtitching/exchaging network using IP technologies では?:-)
#Mission critical applications on IP networkといわれたころをふと思い出しています。
もとを正すとFRもIPももともと目指していたものは同じ?
投稿情報: [email protected] | 2006.10.20 16:25
Communityで育ったIPは、ベストエフォートな方向に発展し、キャリアで育ったFRは、対価が取れるようなQoS制御の方向に発展した?(ATMはFRの延長に?)
投稿情報: [email protected] | 2006.10.20 16:28