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2007.02.11

コメント

tss

> 飛行機を鉄道網のように飛ばすのはナンセンスだ

このアナロジーはミスリーディングだと思います。
コミュータラインや地域の交通網との連携あってのエアラインかと。
今は隣りの家にいくのも、通行手形(IPアドレスなど)の制約もあって、飛行機に一回乗って東京まで行って帰ってこないといけないわけです。

Miya

tssさま、
 
 突っ込みありがとうございます。確かにアナロジーとしてはmisleadingな側面もあります。ただ、結構本質的なところを突いている気もします。

 エアラインの網トポロジーが何故こうなっているかというと、エアラインの特性として、物理的な距離に比例するコストよりも、そうでないコスト(空港敷設コスト、飛行機を飛行高度までに飛び立たせるコスト、等)の方が圧倒的に大きいためではないでしょうか。したがって、効用/コストを最大化させようとすると、自然にこのようになる。

 インターネットもおそらく然りで、既存の大規模拠点につなぎに行っても、コスト的にはそんなに変わらない、いや多少高くついたとしても、(殆どのトラフィックが東京や海外に向かうとすると)、補って余りある程、効用(e.g. 到達までのホップ数削減)が大きくなるため、効用/コストを最大化させようとすると、自然にこのようになる......。

 エアラインの場合は、それでも人間が*物理的に*移動するため、地域交通網との補完が必須となりますが、Virtual空間の場合は、はるかに、物理トポロジーとのマッピングが希薄です。

 勿論、アプリケーションによっては前提が変わってくるでしょう。隣に座っている同僚にメールを送るのにいちいち海を越える(実際今そうなっている)のはあまり気になりませんが、realtime性がクリティカルだったり、帯域消費量が非常に大きかったりすると、やっぱり気になる。よって、電話網代替としてのNGNは、同じ"IP"網とはいえ、違う設計になるのだと思います...。

tss

そう、遅延、帯域が地域としても、インターネット全体としても、リーズナブルに捌ければそれでいいんです。 トランジット(ハブ≠IX)は効率的に、ピア(クラスタ)は柔軟にってあたりが狙いどころかと思っています。 いずれにせよ物理的トポロジーこそ確かに時代遅れであり、トランジットとピアを併用できる安価なバーチャルサーキットが必要だと思っています。もしNGNがそういう土管だとすれば、それに期待するのも悪くはないでしょう。

それより運用主体のトポロジーのほうがむしろ問題なのです。一極集中か、分散協調か、、、それこそ物理トポロジーとは関係なく(東京も含めて)全国的にEndの自律性はどんどん堕ち、、、いやEndがどんどん中心(xSP)へ縮退していっているかという問題かな、、、それはまたどこかで議論できればと。
(それこそがインターネットって何という議論になるかと、、、)

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登録年月 06/2006

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