あっという間にもう6月。時が経つのがこんなに早いなんて...。
この5月は転職騒動で非常にばたばたしたが、演奏面でも大きなマイルストーンがあった。
1) 湘南在住演奏家による室内楽演奏会(2007年5月4日 @二宮ラディアン)
毎年、音大生、ヴァイオリンの先生等に混じって演奏させて戴いている。今回は、多様な表現の引き出しを作ることを目的に、次の2つの小曲(ピアノとのデュオ。ピアノは井上万里さん)を演奏した。
・A.Sonninen Juvenalia Op.65b
(ソンニネン ユヴェナリア(青春) Op.65b)
・D.Popper Chanson Villageois Op.62-2
(ポッパー 村の歌 Op.62-2)
ソンニネンは、舘野泉先生から戴いたCDに入っていたもの。途中主人公が苦悩する場面もあれど、全体に瑞々しい。
ポッパーは、結構細かいテクニックが必要だが瀟洒な曲。
今回特に気づいた反省点としては、ヴィブラートの使い分けが十分でない、ということ。出したい音に応じて、Frequency, Velocity, Amplitudeをもっと微妙に使い分けるようにしたい。
2) Cellissimo Bravissimo !! (2007年5月26日 @磯子公会堂)
こちらは、12人のチェリストによるチェロだけのアンサンブル。今回縁あって、初めて参加させて戴いた。同じ楽器だけのアンサンブルというのは、実は聴かせるのは結構難しい。チェロはそれでも音域が広く、奏者の協調性もあるので(本当か?)、チェリストが集まると、アンサンブルがよく行われる。しかし、きちんと曲を仕上げるのは至難の業だ。ハイポジションでは朗々と歌いにくいし、音程が少しでもずれるとゴーゴーとすごいハウリングになる。
でもここのメンバーは皆ただものではない。仕事もてきぱきとよくでき、音楽にも真摯な、秘密結社のようだ。チェロアンサンブルはやはりレパートリー不足になりがちだが、自ら編曲を手がける人も複数いる。また、主催の佐久間豊春先生は、弾き方のスケールがとても大きくて、何と言うか、魂と音楽が直結しているような感じだ。息遣い、身体の使い方、音の出し方、歌い方。テクニックだけではない何かが確かにある。プロとアマチュアを二分するのは全く好きではないが、「やっぱりプロは違う」などと言う安直なセリフが思わず口に出そうになる。
チェロアンサンブルは、他の楽器の力を借りず歌い、音楽に仕上げる、という点で、ソロを弾くのに近い。楽しかったし、大変勉強になった。
お久しぶりです~☆
万里さんとのデュオ、聴きに伺えず残念!!
また、演奏会があったら教えてください!!
投稿情報: らおびー | 2007.06.02 06:44