#Startmac 6
Startmacモニター期間は9月までなのに、何と今日からもう9月という事実。モニター期間内に10本のコラムを書くことになっているのに、あああどうしよう。しばらくMac関連の話題が続くが許してほしい。
私がMacでやりたかったことの一つは、digital libraryをつくることだ。作曲したデータや、演奏の記録を整理し、また実際の演奏会の様子を公開してみたいと思った。
自作の曲は、二人の子供が生まれたときに、それぞれ一曲ずつだけ作った。世の中にはすばらしい曲が星の数ほどあるから私が曲を作る道理など無いのであるが、自分の子供が生まれたときだけは、そんなには多くない「親から子にしてやれること」の一つと思って作った。しかし五線譜に書き留めておいただけだし、このままでは霧散してしまいそうだ。
演奏の記録の方は、これまで録り溜めた練習や本番のデータが山ほどある。実際の演奏を客観的に聴いたり見たりすることは、弾いているときには気づかないことが発見できるので、非常に勉強になるのだ。しかも、今のHi-MDだと、普通の80分用MD一枚で13時間も記録できるので、リハーサルから本番まで一気に撮れてしまう。あーなんて便利。
しかししかし、なかなか思うようにはいかない。
まず、作曲した曲を残すために、Garagebandを試した。面白いのだけれども、思うような音とアレンジを作るのは至難の業。手軽、というのは、たぶん既にある材料を使える場合であって、一から作ろうとすると時間がいくらあっても足りない。大体、こんなことで格闘する時間があるのだったら、少しでも本当の楽器をさらった方がよいと思ってしまう。作った曲をディジタル化して残すのは、下手に音にするのでなく、譜面になる程度のMIDIデータにしておいた方がよさそうだ。
それから、MDで録音した音源の方。これもやっかいだ。まず、Hi-MDのエンコーディング規格はATRACいうもので、これはSonyのSonic Stageでしか読むことができない。そしてSonic StageはMac対応無しなので、これはWindowsマシンで読み込むしかない。うーん、標準化の世の中とはいえ、ATRACはSonyの技術なのだ。iPod vs Walkman戦争の名残もある。(名残と書いたのは、どうも最近のメモリスティック型WalkmanはATRAC/Sonic stageを捨てたらしい。確かにダウンロードして聴くだけだったら、iTuneがあればよいのだ。しかし生演奏録音派としてはこれから困るかも..。)それでもmp3にでも変換しておけば、どこからでも再生できるようになるのでmp3にしておこうと思った。しかしこれも大変。弾いているときは録音操作はできないので、曲の区切りは時間間隔でつけるしか無い。それを曲ごとに編集し直すためには、折角digital録音したものを、一旦アナログに変換しなければならないのだ。具体的には、Sonic Stageでwav形式に変換し、それをSound Engine等の波形編集フリーソフトで編集した上で(アナログー!)、またwavに書き出し、さらにそれを変換ソフトでmp3にコンヴァートする、という手順だ。うううう、時間と手間がかかる。それに、この作業、全然Mac使えていない。
唯一、期待が持てそうだったのが、弦楽合奏(das)の本番のVideoだ。正門先生が演奏会の映像を撮ってくださっていた。これをiMovieで読み込み、編集して、.Macサイトにアップすれば、なかなか演奏会に呼びにくい方々(何せ大磯、二宮という都内からは離れたところで本番をするので)にも見ていただくことができる!
実はこれもそう簡単ではなかった。楽曲一曲、長いものだと40分程度あるが、そのVideoを.Macにpublishするだけで、3時間程度かかってしまう。作業をしていた週は、夜中に編集作業して、寝る前にPublishして、ということを繰り返した。睡眠不足に拍車がかかる。しかも、翌朝無事に終わっていればよいのだが、何らかの要因で途中でエラーになってたりすると、とほほ、という感じである。もう一つの問題は、.Macギャラリーのエントリーを、その弦楽合奏団のWebから辿れるようにしたかったのだが、iWebでは既存htmlの編集はできないとのことなので、この作業はHTMLオーサリングツールを使うために、またまたWindowsを使わなければならなかった。
それでも、なかなかすてきな感じにできた!やった!!
....とよろこんだのはつかの間だった。
(続く)
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