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2008.12.16

コメント

ckcs

こないだのテストに出た「知ってない問題」は*知ってない*と解けなかった、
というように限定的に使われますね、「知ってない」は。

知ってるは"know"で、知るは"get to know"ですが、「知っとうや?」は前者について尋ねているわけですから、「知ってない」と答えるべきです。

ところが上の例のように「知ってない」が「ある時点における状態」を表す語として
必要であるために本来の"don't know"の意味で使えなくなってしまったのです。
一方、「知らない」という語が"get to know"を否定する表現であると勘違いされるケースは非常に稀なので「知らない」を"don't know"の意味で使おうよ、ということになった経緯があります。

とはいっても稀に「知らない」や「知りません」という表現が相手に失礼と感じるケースがあり「存じません」という新語が誕生しました。
            -知ったかぶり-

Miya

> ところが上の例のように「知ってない」が「ある時点における状態」を表す語として必要であるために本来の"don't know"の意味で使えなくなってしまったのです。

でもでも、「知ってる?」というのはそもそも、その時点における状態を聞いている訳ですよね。普通に考えたら、「知ってないと解けなかった」という場合と、特に区別する必要はないような気もします。


> 一方、「知らない」という語が"get to know"を否定する表現であると勘違いされるケースは非常に稀なので「知らない」を"don't know"の意味で使おうよ、ということになった経緯があります。

私は、「勘違いされない」という消極的理由ではなく、むしろ、敢えて「知る(get to know)」の否定の意をこめて、「知らない」と答えるのではないか、と思うのです。なぜか。「知る」という行為が、人にとって特別の意味があるから。その人がその人で無くなってしまうほどのインパクトがあるから。...うーん、ちょっとこじつけてる?


ckcs

Miyaさんの主張は「知っているか」の問いに「知ることはない」と、知るという動作/行為を否定する回答をするのはintentionallyである、ということですね。

でもMiyaさんに「知ってますか?」と聞いた時に「知ることはない≒知るつもりもない≒知ったこっちゃない」といちいち返されたら、会話をするのが怖くなってしまいそうです (^^;

もちろんそんなことはないとは思いますが... ではひとつの史実を紹介します。

鎌倉時代の将軍、知照供は博識で知られていましたが、実子である知欄鴨が「知っていません」をたびたび口にすることに不満を抱いていました。そこで知照供は言語学会に「知っていない」禁止令を出し、それを「知らない」という言葉に置き換えさせたのです。

その言葉は瞬く間に浸透し、「知らない」という言葉が従来の「知っていない」の意で用いられるようになりました。ところが知欄鴨はのちに「ほんとは知ってない将軍」と揶揄されるようになりましたとさ。

「分かってる?」「分からん」も似ていますね。日本語は分からないことだらけです。

日本語の変化でずっと気になっていることのひとつに「過去形」があります。店員が客に対して「~でよろしかったでしょうか?」というアレです。

すぐにピンと来たのは、英語では丁寧語に過去形を使う、ということです。店員の過去形は実は外国人労働者が広めたのではないでしょうか? 確かにコンビニの外国人店員は増えました。

もっとも彼ら/彼女らの多くは英語圏ではないようにも思えますが。

すみません、話が逸れてしまいました。

                -ホントは知らんかも-

Miya

ckcsさま、非常に興味深いコメントありがとうございます!

> Miyaさんの主張は「知っているか」の問いに「知ることはない」と、知るという動作/行為を否定する回答をするのはintentionallyである、ということですね。

えと、今がそうであるということではなく、このような慣用がされ始めたころはintentionallyだったのではないか、と推測します。(勿論仮説に過ぎませんが。)特に、平安・鎌倉時代あたりは、びっくりする程物事の本質を捉えているので。諸行無常とか。


> 鎌倉時代の将軍、知照供は博識で知られていましたが、実子である知欄鴨が「知っていません」をたびたび口にすることに不満を抱いていました。そこで知照供は言語学会に「知っていない」禁止令を出し、それを「知らない」という言葉に置き換えさせたのです。

これ知りませんでした!非常に興味があります。なぜ「知っていません」が不満だったのでしょうか。もしできましたら、参照元等教えて戴けないでしょうか。


> 「分かってる?」「分からん」も似ていますね。日本語は分からないことだらけです。

これは、普通にはやはり「わかる?」「わからない」、「わかってる?」「わかってない」ではないでしょうか。「わかってる?」に対して「わからん」というのは、ちょっと意図的に投げやりなニュアンスを感じます。


> 日本語の変化でずっと気になっていることのひとつに「過去形」があります。店員が客に対して「~でよろしかったでしょうか?」というアレです。すぐにピンと来たのは、英語では丁寧語に過去形を使う、ということです。

はい。これは過去形にすることによる婉曲、丁寧だと思います。勿論、闇雲に過去形にすりゃいいってものではないのですけれど。過去形にしたり、比較的長くまどろっこしい言い回しを使って、婉曲・丁寧を表す、というのは、英語圏だけでなく、ほぼ万国共通のようです。

ckcs

これは作り話でした 。
すみませんでした ペコリ(o_ _)o))

過去形で丁寧表現をするのが万国共通だとは知りませんでした。
すると「よろしかったでしょうか?」に違和感を持つのは自分だけだったのかしらん。 

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