年の瀬も迫った先日の日曜日、仕事はある程度落ち着いており、合奏の練習もなく、夫と子供たちは出かけ、溜まった家事や雑用は年末休暇を当てに先延ばし...。本当に珍しく、まとまった時間が取れた。
ゆっくり時間をかけてチューニングし、サポージニコフ(初歩の教本)からいくつか取り出して、左手のポジションと指の間隔、右手の弓の返し・移弦等、基本の「き」を覚醒させる。校閲の井上頼豊先生が脚注で仰ってることは奥が深いと、改めて感じ入る。その後スケールを軽く弾いてから、今持っている曲を、細かく、じっくりレヴューする。1~2小節弾いては立ち戻り、右手と左手を分けてさらってみる。うまくいってない部分は、問題点と原因を分析しながら、何度も何度も、改善が見えるまで繰り返す。こうしてさらうと、練習の甲斐があるというもの。少しずつ調子がよくなってくる。
....はっと気がついて時計を見ると、これだけで二時間半経っていた。そろそろ食事の支度をしなくちゃ。あー、でもまだエチュードやってない。曲もとても最後まで行ってない。
やっぱり、向上するためには、このような練習を毎日する必要がある。2時間半では足りない。どんなに最低でも3時間は必要だ。本当は5~6時間欲しい。そうでなくては、「ただ弾いている」という状況から脱却できない。
しかし今は、平日は朝10分の時間を捻出するのが精一杯だし、週末は合奏の練習があったり、子供関連の用事があったり、仕事を持ち帰っていたり、と、時間が絶対的に不足している!!これでも結構ぎりぎりの生活で、これ以上睡眠時間を削ることはできない。どうやったら時間を作れるのだろうか。仕事の方も、これからますます基本的な価値が問われる時代に突入する。当然手を抜く訳にはいかない。どうしたらよいのだ?!
3時間を捻出するのは今すぐは無理としても、これを機にさらい方を変えよう。譜読みや曲の構成等のレヴューは通勤時間等に行い、楽器を触われる時間は、わずかな時間であっても、徹底的に、基礎に集中することにする。
あなたの巨才に感嘆しています。時間がとれるようでしたら、荒野さんたちと、我が家で演奏会を楽しみませんか。
投稿情報: 髙橋 徹 | 2008.12.23 02:56
徹先生、......恐縮です。
是非是非お邪魔したいです。
今、何と、荒野さんとブラームスのクラリネットトリオに取り組んでいます。荒野さんのクラリネットの音色は切なく甘くて、聞き惚れてしまいます。仕事の時とは別人格なのだろうか...。
投稿情報: Miya | 2008.12.24 01:41